観察会2021レポート)水鳥観察会(in 膳所公園)
- 2022/01/01
- 01:16
12月19日、膳所城跡公園にて水鳥の観察会を行いました。
観察会はまず最初に双眼鏡の使い方から始めます。
双眼鏡をご持参頂く参加者が殆どですが、楽しく観察して頂く為に改めて正しい使い方を説明しています。
穏やかな入江の茂みの中には色んな水鳥が隠れています、さて今日は何がいるかな?
もちろん下見をしているのですが、植物観察とは違って見られる鳥はその日によってがらりと変わります。
湖岸に面した遊歩道は朝の散歩やランニングをする方も多く、ここの水鳥たちはあまり人間を警戒していないようです。ちなみに餌付けをしている方も最近は見掛けなくなりました。
遠方にいる水鳥はフィールドスコープで見てもらうようにするのですが、水鳥が少し動いただけで視界から外れてしまいます。
さらにこれが潜水するタイプの水鳥だとたびたび行方不明になるので探すのが大変です(笑)
この日ははるか沖合に浮かぶ可憐なミコアイサを見て頂くことができました。
当会は大津の身近な自然をテーマにして観察会をやっていますが、そこでこんな水鳥が紹介できるというのは大変恵まれたことだと思います。
日本にはラムサール条約の条約湿地が53箇所(2021年12月現在)あります。
なぜ鳥たちはその53箇所の湿地を目指して地球規模の大変な旅をしてやってくるのでしょう?
もちろんそれが彼らにとって生きてゆく為に必要なことだからなのですが、その理由を”知識として知る”よりもまずは”なぜだろう?”と考えて欲しいと思います。
すると鳥たちの気持ちがわかります、もっと彼らが好きになります。
そして、なぜ僕らはその鳥たちを条約まで作って保護してゆく必要があるのかもまず自分で考えて欲しいと思います。
すると、どうしたら彼らが安心してこの冬を日本で過ごせるかがわかります、、、同時に僕ら人間が抱えている環境に対する問題が見えてくるのではないでしょうか?
ラムサール条約が制定されたのは1971年、それから50年以上経過し、環境保全という問題が決して野生動物の為だけにすることではないことがわかってきました。
多くのリスクがあっても彼らがこの琵琶湖にやってくることは僕ら人間が生きてゆく上でとても重要なことなのです。
微力ではありますが、当会の活動がその一端を担うことが出来ればと思います。
微力ではありますが、当会の活動がその一端を担うことが出来ればと思います。