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シーラカンスを見に行きました

当会は身近な自然を楽しむことをモットーとしていますが、時にはこんなモノも見に行きます。
「シーラカンスの標本を作ってる会社の見学に行かないか?」というメンバーの紹介で、株式会社吉田生物研究所 様(http://www.yoshidabio.co.jp/info/2008/0423.html)にお邪魔しました。
 
本社ではなく、標本の作業を行っている作業場を見せて頂いたのですが、玄関を入るといきなりこれがどど~んと置いてある。
 

 
残念ながら(当然ながら)これはレプリカです。
超貴重なシーラカンスの標本がこんなに無造作においてあるわけないのですが、それでもホンモノから型どりして作ったそうで大迫力です。
当会の会長に並んでもらいましたが、こんなに大きいんです。
 

 
吉田社長様自ら、アレコレとサンプルの標本を見せて頂きましたが、どれも素晴らしくリアルに作られています。
標本というとホルマリン漬けのものを思い浮かべますが、これは生き物が生きていた姿でドライな標本になっていて手に取ることができます。
二枚貝など呼吸管や足などがでている状態で標本になっています。
「生き物は生きている姿のままで死なないので、生きた姿で標本にするのは難しい」とおっしゃっていました。
 
この後、実際に作業されているところを見せて頂きましたが、例えば花などは、雄しべはもちろん茎に生えている短い毛に至るまでパーツ毎に分解してそれぞれを保存処置してからまた組み立てるという気が遠くなるような作業を皆さんコツコツやっておられました。
(撮影禁止でお見せできないのが残念です)
殆どは博物館などからの依頼に基づいて、その展示物を制作されているのですが、植物、昆虫、魚、等々、これまでに標本に出来なかった色々なものがリアルな標本に出来ます。
 この技術は世界でもこちらの会社にしかできない技術なのだそうです。
 
この日はなかなか楽しい”大人の遠足”になりました(笑)

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おおつ自然観察の会

Author:おおつ自然観察の会
当会は身近な自然を皆さんと一緒に楽しんでいる市民グループです。
長年に渡り、大津市内で観察会を続けております。

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