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観察会2022レポート)水生昆虫観察会 ~水の中の生き物たち~

8月11日、昨年はコロナ禍で出来ていなかった水生昆虫観察会を行いました。
たくさんの方においで頂き、にぎやかな観察会になりました。

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昆虫というとチョウやトンボ、カブトムシにクワガタ、そういうムシを思い浮かべるのですが、水生昆虫ははっきり申し上げてあまり”心躍るムシ”ではありません。

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水生昆虫には田圃にいるタガメ、ゲンゴロウといったムシもいるのですが、この川でみられるのはカゲロウ、カワゲラ、トビケラといったムシたち、、、どちらかというと気持ち悪い。

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もちろん、そういうことをわかって観察会に来てくださる方たちが多いのですが、カブトムシやクワガタをイメージしてやってくる子供たちをガッカリさせないだろうかと毎年心配してしまいます。

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ところがお陰様でオトナも子供もおおはしゃぎで網を持って川底をガサガサやっている(笑)

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川遊び、そういう観察会なのでしょう。
冷たく綺麗な川に入り、色んなムシを探し、小魚を捕まえる。
「子供のころを思い出します」というシニアの方がいれば、こういう経験は初めてというお母さんもいる。そして子供たちは夢中になってイキモノを探す、これはもう理屈ではなく本能ですね。

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川をガサガサしてムシを探すのですが、網の中には沢山の枯れ葉や枝が入ります。
こうした枯れ葉は川上の山から流れてきて、水生昆虫のエサになります。
さらに水生昆虫はサカナたちのエサになり、そのサカナたちは鳥類のエサになります。
鳥類は山へ飛んで行き、森で糞をします。
森の植物はその糞のお陰で成長し、また枯れ葉を川に流します。
これは生態系モデルのひとつです。
この循環を止めてはいけない、それはとても大切なことなのです。
そんなお話を最後にさせていただきました。

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次回は11月の秋の木の実の観察会です。


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おおつ自然観察の会

Author:おおつ自然観察の会
当会は身近な自然を皆さんと一緒に楽しんでいる市民グループです。
長年に渡り、大津市内で観察会を続けております。

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