冬の樹木を観察、研修会をやりました
- 2014/01/26
- 13:34
物知り顔で話しているだけでは観察会はできません(笑)、指導員も日々勉強が必要です。
今年2回目の研修会は守山市の「みさき自然公園」へ出掛けました。
今回は講師に森林インストラクターの田島卓明さんをお招きして、園内にある樹木についてお話しを伺いました。
この場所は元々水路がたくさんある湿地であったところを整地して樹木を植えた、いわば再構築された自然観察エリアという印象があります。
ですから、樹木の数はそう多くありませんし、種類も限られています。
もちろん、一般的に見受けられるサクラやカエデ類を植えただけの刹那的な都市公園とも違いますが。
(真冬にザリガニがこっそり出現、、、)
そんな中で一本一本と目についた樹木を田島さんが解説されてゆくのですが、その話ぶりがゆったりとしていることが印象的でした。
ふと、思うのです、、、我々はこんなにゆったりと解説をしているだろうか?
ですから、それを咀嚼し、もう一度対象物を自分で見て触って、考える時間がたっぷりありました。
また、ひとつの樹木に対してお話しされる内容も決して多くありません。
う~む、、、我々はただ知識を垂れ流しているだけになってないだろうか?
御歳85歳という田島さんの経験もさることながら、樹木に対する姿勢というか視点の深さというか、そもそも自然に対して謙虚な気持ちを持って接しておられる方なのだなと思いました。
最近ようやく反省の声も高く、環境改善への動きや努力に評価すべきものが多くなったのは喜ばしいが、何億年にわたって受け継がれてまた生命維持機能の環を近々百年いや数十年の短期間に人為的に破壊して来た我々人類の横暴と傲慢を謙虚に反省し、国を挙げ世をあげて過剰所有・飽食の文化のあり方・生活習慣を今すぐ変えて行く必要がある。
全国森林インストラクター会のサイトより引用させていただいた田島さんのコメントですが、最後にこう結ばれていました。
出来る事を、出来る所から、出来る人々によって!
当会は日本で最大の自然保護団体である「財)日本自然保護協会」の指導員を中心に構成されています。
今回の研修会では、数々の知識もさることながら、観察会を通じて微力ながらも本来の使命を”出来ることからやってゆく”という指導員のスタンスを改めてお教えいただきました、ありがとうございました。