中池見湿地_チャリティー・トンボ観察会
- 2014/11/06
- 01:19
さる10月19日に福井県敦賀市にある中池見湿地で開かれたNACS-Jのチャリティー・トンボ観察会に参加してきました。
少々トンボのシーズンは過ぎたとはいえ、中池見湿地は沢山のトンボが飛び交う美しい湿地帯でした。
ところがこの中池見では、現在、その一部が北陸新幹線の建設計画に上がっています。
一部なら良いじゃないかと思われるかもしれませんが、例えば、この湿地に流れ込む水の流れが変わってしまうことで湿地の生態系が大きく変わるかもしれません。
変ってしまったことに気づいた時にはもう遅く、トンボも他の生き物もいなくなり、元通りに戻すことは困難になってしまいます。
我々は新幹線を走らせる技術はあっても、生態系を元に戻す技術は持っていないのです。
しかも、ここはれっきとしたラムサール条約湿地であり、このような貴重な湿地を守ってゆこうと決めたはずの決定が経済主導の大義名分でアッサリと変ってしまう流れができてしまえば、この中池見湿地だけでなく他の保全地域にまで影響が及ぶのではないかという懸念があります。
開発と保全、大変難しい問題です。
まずはこうした素晴らしい自然の姿を身近に見てもらい、その価値を理解してもらうことが必要ではないでしょうか。
そしてそれらが今、危機に瀕している状況を知ってもらうこと、そうした地道な取り組みが当会にも求められていることを改めて実感させられる観察会でした。
まずはこうした素晴らしい自然の姿を身近に見てもらい、その価値を理解してもらうことが必要ではないでしょうか。
そしてそれらが今、危機に瀕している状況を知ってもらうこと、そうした地道な取り組みが当会にも求められていることを改めて実感させられる観察会でした。
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日本自然保護協会(NACJ-J)の記事のリンク