水鳥観察会2014冬
- 2014/12/27
- 00:09
例年、冬の水鳥の観察会は膳所城跡公園で行ってきましたが、今年は趣向を変えて瀬田川の洗堰で行いました。
水鳥の数では琵琶湖の湖岸にはかなわないものの、この辺りは水鳥が上陸できる浅瀬や隠れる茂みがあり、色々なタイプの水鳥が見られます。
二時間足らずの時間枠の中で出来ることは限られていますが、中身の濃い観察会を心掛けています。
まずは今日見られそうな鳥について簡単にレクチャー。
事前の情報は多すぎず少なすぎず、というところです。
そして双眼鏡の使い方の説明。
双眼鏡なんて普段使いませんからね。
この日は堰の水門が3門も開いていたので、水鳥は下見の時よりもやや少なめ。
でも双眼鏡を持って皆さん熱心に観察されていました。
観察の後は水鳥のビンゴクイズとペア合わせのゲーム。
ペア合せゲームは水鳥のオスとメスのイラストのカードをペアにしてゆくのですがなかなか難しいです。
最後は野鳥の餌付けについてお話させていただきました。
野生動物に対する餌付けは極めてまれな緊急保護措置以外するべきではないというのが常識になりつつあります。
この水鳥も野生に生きる野生動物です。
人間が餌を与えると自分で餌を探さず、人間の与える餌を頼りにするようになります。
人間が与えるパンくずは塩分が多かったり、本来、野鳥が食べてはいけない成分が含まれていて水鳥の健康を害する可能性があります。
さらにそこに群れることで鳥達の中で伝染病が蔓延し大量死に繋がることもあります。
餌付けは百害あって一利なしなのです。
野生に生きる彼らを正しく理解して、その姿を楽しむことが大切ではないでしょうか。
そして、パンくずを投げるよりも、彼ら本来の生き方が出来るような環境を整備してゆくことこそ、我々がやらなければならないことなのです。