2016年「水の中の生物観察会」レポート
- 2016/08/31
- 23:38
始める前に簡単に採取方法を説明してから各人が網を持って”獲物”を探すのですが、人数が多いと採取される生物の量もさることながら種類もたくさん集まります。
水生昆虫に詳しいスタッフが生物の細かい部位をみて同定してゆきますが、たくさんの生き物がこの川に生息していることに参加者の皆さんは驚かれます。
これがいわゆる”生物多様性”、多種多様な生き物がいることがこの川の健全性のバロメータと云えます。
これはゲンジボタルの幼虫、成虫の姿からは想像もつかないコワモテな姿ですが、この幼虫も成虫同様に発光します。(実はタマゴも光ります)
こういうのが出てくるとちょっと嬉しくなりますが、、、
最近は元々ホタルがいなかった河川にまでホタルを復活させようとカワニナをばら撒くような活動が見受けられます。
でも生態系の保全という観点から見ればそれは大変アンバランスな取り組みです。
ホタルは指標生物のひとつに過ぎません。
多様な生き物が住む豊かな河川を取り戻す為にはこのようなどこの街にでもあるような河川を保全し、多様性に富む環境を維持することこそ重要なのです。