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研修会2021)笹間ケ岳(湖南アルプス)

当会は一般参加の観察会の他に、会員(ときどきゲスト講師が参加)の研修会をやっています。
今回は滋賀県南部に広がる湖南アルプスのひとつ笹間ケ岳へ登りました。

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標高432.9mの低山ですが、頂上には古代信仰の対象となってきた巨石があり、ここからの眺めは最高です。
といっても、当会は登山愛好家のグループではありませんので、今回の目的はその途中にある湿地帯で植物とハッチョウトンボの観察です。

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近隣の小学生も遠足で登る山ですから登山道は整備されていて気楽に登り始めたのですが、途中に何度か岩場があり、距離こそ短いですが思いのほかヘヴィな行程、、、ハイキング気分は一転してグレートトラバース(笑)
(もし行かれるなら足場の確保にポールを持参されることを強くオススメします。)

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一時間ほどで湿地帯に到着。

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湿地にはモウセンゴケのような酸性土壌を好む植物の他、様々なイキモノがいます。

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この湿地帯に来ていちばんの収穫だったのがこの植物。

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ミタコトナイモノガ、、、コレナニ?、と近づいてみると、イシモチソウだそうです。
どことなくモウセンゴケに似ていると思ったら、これもまた食虫植物なのです。

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石を持ち上げるからきた名称のようですが、こんな小さなイトトンボなんか簡単に捕まって食べられてしまうのでしょうね。
一方、残念ながら期待していたトンボは少なく、ハッチョウトンボも見つかりませんでした。

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池の周囲にはモリアオガエルの卵塊が沢山ありました。
ちゃんと孵化したオタマジャクシが水の中に落ちるような枝先に卵塊を産み付けるモリアオガエルの苦労が偲ばれます。

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ここには大小3つの池があり、様々な植物とイキモノがいるのですが、こんなところにナゼ?と首を傾げるイキモノもいます。

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ブラックバスがいたことに驚きましたが、もっと驚いたのはなんとヒメダカが泳いでいたこと!、、、イキモノ好きの親子の姿が浮かんできます。
いつも書くことですが環境教育の重要さを実感します。

さて最後に下山の時に気になったものを3点ばかり、、、。
カキラン、、、。

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コバノトンボソウ、、、。

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9:30集合、12:30解散、久々のトレッキングでした。

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おおつ自然観察の会

Author:おおつ自然観察の会
当会は身近な自然を皆さんと一緒に楽しんでいる市民グループです。
長年に渡り、大津市内で観察会を続けております。

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